2012年 08月 26日
恒例の涸沢フェスティバルの直前、穂高連峰の北穂高に登ってきた。 上高地からエントリーした初日は、もはや山小屋と言いがたいほど快適な「横尾山荘」に宿泊。 なんとお風呂がついた、快眠が約束されている希有な山小屋。 明けて2日目、まずは涸沢を目指して横尾を出発。 ほどなく視界に飛び込んでくるのは、今回の目的地、北穂高(3.106m)。 そして2泊目はみんな楽しみ、北穂高小屋。 山小屋としては、日本一標高が高い? なにしろ北穂の山頂部にあるんだから。 それにしても、あそこまで登るんだ・・・。 絶景のテラスからの生ビールを目指して、頑張ろう! 聖地・涸沢。 北穂高はその涸沢から、さらに3時間の急登。 かなりの急斜面。 ほとんど岩登り。 楽しすぎっ! 岩肌にはトリカブトの群生。 さ、もうひと頑張り。 午後には雲があがってくるからね。 案の定山頂に到達したときには、雲の中。 しかし雲が切れる瞬間、有名な小屋のテラスからの眺めは筆舌に尽くし難い。 このカットはまさにそのテラスからの目線。 雲間に顔をのぞかせているのは、常念岳。 みんな「ヤリガミタイ・ヤリガミタイ」と念仏のように唱えているけど、高所から見る空の景色は、こんなにも美しい。 小屋は小屋で、またそうとう年季が入っている。 フロント脇の階段も、踏み板がすり減ってたまらない風情を醸し出している。 スタッフも気持ちよく、一度は泊まってみてほしい山小屋なのだ。 早めの夕食が済み外へ出てみると、徐々に雲が切れ始めて・・・ お待たせしました、見えましたよ〜。 先端から先に顔を出すなんて、なかなか心憎い演出じゃないですか。 手前は南岳。 西方向に目をやれば、見事なサンセット。 見える山は先週登った笠ヶ岳。 それにしても、どんどん雲が切れてきて・・・。 ついに全貌が。 大キレットを渡る滝雲がオシャレ。 大丈夫、明日は絶対晴れる。 根拠はないけれど、この頃にはそんな気分があった。 なにしろ小屋から山頂までは1分かからない! 360°のパノラマが目の前に広がっているのに、部屋に入る気になんてなれっこない。 だから(気分を確信にかえるためにも)カメラ片手に眠くなるまで山頂で。 左下のにはテン場の明かりも。 こんな高地の崖っぷちで、夜の音を聞きながらのテント泊も、悪くなさそう・・・。 もちろん朝だって寝てなんていられない。 この日も3時半には起きて、カメラとiPodを持ってひとり山頂に。 真っ暗なうちは、こぼれんばかりの天の川や星座の数々を朝食時間(4時40分)まで堪能し、急いで食べてからも出発まで夜明けを眺める。 あぁ・・・なんてこと・・・! 手前は常念岳、雲海に浮かぶ中央の峰は浅間山。 前穂高方向に目をやれば、富士山も。 涸沢ヒュッテやテン場の光を入れて、パシャ! この日(最終日)の出発予定は5時。 でもどうしてもこの日の出(5時15分頃)をゲストに見せたくて、ガイドさんに無理を言って遅らせた。 結果上高地までの9時間かなりのペースで歩くはめになったけど、どうかこのサンライズに免じて許して。 だってねぇ、いろいろあるけど世界って、こんなに美しいんだよ! 南峰に登っているのは、テン場に泊まった人かな? きっと暗いうちに上がったんだね。 最高だね! 帰路、上高地のバスターミナルで出会ったスコットランド人のグループ。 エベレストをはじめとした世界中の山々のパッチをつけた年季の入ったザック背負っていたので、日本の山の感想を聞いてみた。 「 Incredibly beautiful! 」と言っていたよ。 山の旅、本当に愉しい!
by kama-ni
| 2012-08-26 10:29
| 登山・トレッキング
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