2012年 08月 19日
北アルプスは双六岳から笠ヶ岳を、3泊4日で楽しんできた。 初日は新穂高温泉からエントリーして1時間ほどのところ、わさび平小屋に一泊。 翌日早朝から本格的に登り始め、9時半頃には鏡平に到着。 定番と言えばそれまでだけど、やっぱりこの池に映る槍ヶ岳や穂高の峰々は圧巻。 あまりの暑さに小屋ではかき氷など(絶句するほど美味しかった!)。 2日目の目的地は双六岳。 まずは双六小屋にチェックインし、片道1時間半ほどの双六山頂まで空身でゴー。 山頂付近は霧に包まれて、幻想的な世界。 歩きやすい山だけど、視界が悪いと迷いやすいので要注意。 僕たちのガイドさんも、ケルンを積みながら歩いていた。 3日目は楽しみにしていた縦走の日。 双六から笠ヶ岳まで半日かけて歩く。 予報では朝から雨だけど、日頃の行いがよろしいせいか・・・。 空はなんだかすこし、秋っぽい? 残念なことにこの日(18日)槍ヶ岳で落雷による死亡事故があった。 写真はその少し前の時間帯だけど、まさに槍ヶ岳にかかった積乱雲。 こんな巨大な雲が、あっという間に形成されてしまう。 実際事故があったそのとき、僕たちがいたこちらの尾根でも激しい雷と雨があり、あわてて小屋に逃げ込んだ。 こうして眺めていると、本当に美しいのに。 雷が過ぎるのを待って皆で笠ヶ岳に登頂した後、山小屋のすぐ裏にある「小笠」に登ってみる。 夕暮れ時に、たった一人で。 写真は今日歩いてきた稜線。 奥の方に滝雲がかかった二つの峰があり、その間の谷の部分が双六小屋。 よく歩いてきたね。 夕焼けは、分ごとにその表情を劇的に変えていく。 その様子を標高2.800mのお山のてっぺんで、たった一人で、音楽を聴きながら・・・。 こんな雲が出ている日にはサンセットそのものよりも、雲を眺めているのが、僕は好きだ。 振り向けば穂高の峰々に笠ヶ岳の影が。 もちろんその山頂部には、僕の影も含まれている。 おまけに雲間に虹までみえて。 小屋はお世話になった笠ヶ岳山荘。 それにしてもこんな景色を、独り占めしちゃっていいわけ!? 最終日の早朝、密かに3時に目覚まし時計をかけ、昨夜登った小笠にまたもや一人っきりで登ってみる。 ヘッドランプをたよりに岩山を登ること数分。 頂上部でランプを消した瞬間、あまりの美しさに気絶しそうになった。 文字通り360°の、満天の星空。 一番高いところには、雄大な天の川がはっきりと見え、足下には見渡す限りの雲海が広がっている。 まるで、広大な宇宙に、たった一人で浮いているような錯覚に陥る。 耳を澄ませば、星のおとが聞こえてきそう。 山小屋はベッドが足りないほどの満員なのに、この究極体験を味わったのは、僕一人。 妻には、見せたかったな。 夜が明けても晴天と雲海は残り、歩きはじめから絶好の下山日より。 このコースは本当に景色が雄大。 眺めの美しさや変化に富んだコースは(個人的に)表銀座より楽しいのでは? 朝日に向かって峰を進む、ご一行様。 この峰を越えたら、噂の「笠新道」。 国内でも有数の急登コースを、約7時間かけて下る。 標高差約1.500m。 膝、大丈夫かな? セルフ・ポートレイト!
by kama-ni
| 2012-08-19 23:46
| 登山・トレッキング
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